0725-44-7788

一般歯科とは

「歯がズキズキと痛む」「急に歯がしみるようになった」などのお悩みに対応している診療科目です。
一般的にはむし歯や歯周病治療に対応しています。保険診療以外にも、患者さまのご要望に応じて様々な被せ物・詰め物をご提案できる自由診療もご用意しています。
患者さまがご納得できる治療の進め方を一緒に考えていきますので、困っていることや悩んでいることがあればお気軽にご相談ください。

むし歯について

むし歯は、ミュータンス菌に代表される虫歯菌が引き起こします。
お口の中に残った歯垢(プラーク)の中で、細菌が飲食物に含まれる糖質を分解し、酸を作り出します。この酸によって歯の表面(エナメル質)からカルシウムなどの成分が溶け出す現象を「脱灰(だっかい)」と呼びます。初期の脱灰であれば、唾液の持つ「再石灰化(さいせっかいか)」作用によって歯は修復されます。
しかし、糖分の摂取回数が多いなど、お口の中が酸性になる時間が長いと、脱灰のスピードに再石灰化が追いつかなくなります。
その結果、歯に穴が開き、元には戻らない「むし歯」へと進行してしまうのです。

こんな症状はありませんか?

  • 冷たい飲み物や食べ物で歯がしみる
  • かみ合わせたときにズキッと痛みが走る
  • 歯の表面が白っぽく濁って見える
  • 歯に穴が開いているのに気づいた
  • 歯が黒く変色してきた
  • 歯が常にジンジン痛む

むし歯の原因

細菌

むし歯は細菌の集まりであるプラーク(歯垢)によって引き起こされる疾患です。そのため、お口の中の細菌(歯垢)が多いほど発症リスクは高まります。日々の歯磨きで歯垢を取り除くだけでなく、歯科医院での定期的なクリーニング(歯石除去など)を受け、細菌の量をコントロールすることが予防の鍵です。

糖質

むし歯菌は、飲食物に含まれる糖質を栄養源にして酸を作り出します。間食の回数が多い、あるいは糖分を多く含む食品を頻繁に摂取すると、お口の中が酸性になる時間が長くなり、歯が溶けやすい環境が続いてしまいます。規則正しい食生活が予防につながります。

環境

歯の硬さや酸への抵抗力(歯質)には個人差があり、歯質が弱いとむし歯が進行しやすくなります。

時間

飲食の回数が増えると、お口の中が酸性になっている「時間」が長くなります。唾液による再石灰化(修復)の時間が十分に取れないため、むし歯のリスクが高まります。特に唾液の分泌が減る就寝前の飲食や、その後の歯磨き不足は注意が必要です。

むし歯の進行・治療の流れ

CO初期のむし歯
状態
歯の表面が溶け始め、白く濁って見える状態(脱灰)です。
治療法
この段階では歯を削る必要はありません。歯科医院での高濃度フッ素塗布や、日々の適切な歯磨きを続けることで、歯の再石灰化(自然修復)を促し、健康な状態に戻る可能性があります。
C1エナメル質のむし歯
状態
むし歯が歯の表面にある硬いエナメル質にとどまっている段階です。黒い着色や小さな穴が見られる場合があります。
治療法
むし歯に感染した部分のみを最小限削り取り、コンポジットレジン(歯科用プラスチック)を詰めて修復します。
C2象牙質のむし歯
状態
エナメル質の内側にある象牙質まで進行しています。象牙質はエナメル質より柔らかく、むし歯の進行が早まる傾向にあります。冷たいものや甘いものが「しみる」といった知覚過敏の症状が出やすくなります。
治療法
むし歯を削り取った後、範囲が小さければレジンを詰めるのが基本です。範囲が広い場合は、型取りを行って詰め物(インレー)を作製し、装着します。
C3神経に達したむし歯
状態
むし歯が歯の内部にある歯髄(神経や血管)まで達した状態です。歯髄が炎症を起こし(歯髄炎)、「ズキズキする」といった激しい痛みを伴うのが特徴です。
治療法
歯を残すために「根管治療(歯の根の治療)」が必要です。
感染した神経などを取り除き、根管内を洗浄・消毒します。
その後、薬剤を詰めて密封し、歯の機能を補うために被せ物(クラウン)を装着します。

根管治療について

C4歯の根っこまで達したむし歯
状態
歯の頭の部分(歯冠)がむし歯によって崩壊し、歯の根だけが残った状態を指します。神経が壊死して痛みを感じなくなる場合もありますが、根の先に膿が溜まり、再び強い痛みや腫れを引き起こすことも少なくありません。
治療法
多くの場合、歯を残すのは難しく抜歯の適応となります。
抜歯した後は、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどで失った歯の機能を回復させます。
CHECK

これからのむし歯予防を一緒にサポートします

むし歯は治療して終わりではなく、その後のケアがとても大切です。
再発を防ぎ、健康な状態を長く保つために、当院では予防歯科にも力を入れています。毎日のブラッシングでは落としきれない汚れのケアや、むし歯リスクに合わせたアドバイスなど、専門的なサポートをご用意しています。「もう、むし歯になりたくない」という方は、ぜひ当院の予防歯科へご来院ください。

予防歯科・定期健診

CHECK

治療後の見た目も大切にしたい方へ

むし歯を治療したあと、「銀歯が目立つ」「より自然に仕上げたい」といったご希望を持つ方は多くいらっしゃいます。
当院では、見た目の美しさと噛み心地の両方を大切にした審美歯科にも対応しています。
より自然な白い素材や、長期的な耐久性を重視した治療をお望みの方は、ぜひ当院の審美歯科へご来院ください。

詰め物・かぶせ物

CHECK

失った歯をしっかり噛めるようにしたい方へ

重度のむし歯で歯を失ってしまった場合、そのままにしておくと噛みにくさやお口全体のバランスに影響が出てしまうことがあります。
当院では、自然な噛み心地をめざすインプラント治療にも対応しており、見た目・機能の両面からしっかりサポートいたします。

インプラント

根管治療について

むし歯が歯の内部にある歯髄(神経や血管)まで達した場合、抜歯を避けて歯を残すために行う治療です。
歯の根の中にある細く複雑な管(根管)から、感染した神経などを取り除きます。内部を繰り返し洗浄・消毒し、細菌がいなくなった状態にしてから専用の薬剤で隙間なく密封します。
治療後は歯がもろくなるため、土台を立てて被せ物(クラウン)を装着し、歯の機能を補います。

根管治療が必要な状態

歯髄炎

歯髄に炎症が起きた状態を歯髄炎と呼びます。冷たい水がしみる、温かいものを口に含むとズキッとする、何もしていないのに脈打つような痛みが止まらないなどの症状は、歯の中心にある神経(歯髄)が細菌に侵されたサインです。浅いむし歯のうちは自覚がなく、劣化した詰め物の裏側で気づかないまま菌が奥へ進行しているケースも珍しくありません。時間の経過で自然に落ち着くことはなく、処置が遅れると内部の組織やその周りの骨まで破壊が広がります。

根尖性歯周炎

名前に「歯周炎」と入っていますが、プラークが原因の歯周病とはまったく別の疾患です。神経が失活した歯の根管内に細菌が増え、やがて根の先端を越えて周囲の組織まで感染が広がった状態を指します。痛みを感じないまま進行する場合も多く、気づくきっかけは「噛むと鈍く響く」「歯が浮いたように感じる」といった違和感です。膿の量が増えると顎まで腫れ上がり、激痛に変わることもあります。

根管治療の流れ

Step01

不良補綴物の除去・歯冠部の齲蝕除去

まず菌の通り道を断ちます。
劣化したかぶせ物や詰め物を外し、感染が及んでいる歯質を削り取って、根管の入り口を明確にします。

Step02

感染源の除去

ファイルという針状の専用器具を根管内に通し、壊死した神経組織や汚染された内壁を掻き出していきます。根管は細く湾曲しているため、慎重に操作しながら内部を清掃します。

Step03

根管の消毒

器具だけでは届かない微細な枝分かれ部分に残った菌を、消毒作用のある薬液で洗い流します。

Step04

貼薬

根管内の炎症を鎮める目的で、抗菌性の薬剤を詰めて経過をみます。

Step05

土台の作成

内部の処置が完了した段階で、歯の形を補う支柱(コア)を樹脂やファイバー素材、もしくは金属で作製し、最終的なかぶせ物の装着へ移ります。

歯周病について

歯周病は、歯垢(プラーク)の中の歯周病菌によって引き起こされる感染症です。
初期は歯ぐきの炎症(歯肉炎)から始まりますが、痛みなどの自覚症状はほとんどありません。放置すると炎症が歯を支える骨(歯槽骨)にまで及び、骨が溶かされていきます。
歯がグラグラし始め、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。
また全身の健康にも影響を及ぼすことが明らかになってきました。

「歯周病は歳をとってからかかる病気だから関係ない」と思っていませんか?
実は、20代のころから多くの方は歯周病に罹患しています。
そのまま気づかずに長年ゆっくりと進行していくことで、症状が出始めるころにはかなり進んでいることがあります。

歯周病セルフチェック

Check01

歯ぐきが腫れる

炎症が起きて、ぷっくりなる状態
痛みがなくても歯周病の症状のことが多いです。

Check02

歯ぐきから出血する

歯みがきやフロスで血がでるのは、歯ぐきが弱っているサイン!!
毎日のことなら早めに対策しましょう。

Check03

口臭が強い

歯周病菌が増えると、細菌が出すガスによって口臭が強くなります。
自分では気づきにくいのが特徴です。

Check04

歯ぐきが下がる

歯を支える組織がダメージを受けると、歯ぐきが下がって歯が長く見えます。
知覚過敏の原因にもなります。

Check05

歯がぐらぐらする

進行した歯周病では、歯が溶けて不安定になります。
放置すると抜けてしまうこともあります。

歯周病の原因

歯垢(プラーク)

プラークは食べかすではありません。口の中で増殖した細菌が膜状に固まったもので、歯と歯ぐきの境目に好んで付着します。なかでも歯周ポケットの深部は酸素が乏しく、嫌気性の菌にとって格好のすみかです。菌が放出する毒素に歯ぐきがさらされ続けることで、炎症が始まります。

歯ぎしり・食いしばりの癖

噛む力そのものは歯周病の菌を増やしません。しかし、睡眠中のぎりぎりとした歯の接触や、日中の無意識な噛みしめが習慣化すると、歯を支える組織に疲労が蓄積します。弱った組織は菌への防御力が下がるため、プラークが同じ量でも歯周病が進みやすくなります。

歯ぎしり・食いしばり

歯並びが悪い

プラークは、手入れしにくい場所ほど居座ります。歯列に重なりや段差があるとブラシの毛先が入りにくい箇所が増え、磨き残しが常態化します。かぶせ物の境目や親知らず周辺も同様に清掃が行き届きにくく、細菌が定着しやすいポイントです。

矯正歯科

喫煙習慣

ニコチンは免疫力を下げ、血管を収縮させるため出血しにくく、症状に気づかないまま進行しやすくなります。さらにタールによるヤニは歯に付着し、歯垢や歯石がつきやすい環境をつくります。また、喫煙者は治療しても治りが遅く、再発しやすいことが知られています。非喫煙者より歯を失うリスクが約2倍高いことも報告されています。禁煙は歯ぐきの改善に早期から効果が出やすい習慣です。

歯周病がもたらす悪影響

歯周病には成人の約8割がかかっているといわれています。
歯周病は痛みを感じにくいため気づいた頃には重症化していることもあります。
40歳を過ぎると歯周病で歯を失うことが増加するため早めの対処が重要です。

重度になると骨が溶ける

歯周病は自覚が少ないので気づいた時にはすでに重度になっていることがあります。
歯周病が進行すると骨が溶けて歯を支えられなくなります。

歯ぐきが出血する

歯ぐきから血が出るのは要注意です。
歯周病菌によって炎症が起こっている可能性があります。

いろんな病気と友達

歯周病は他の疾患と関連があります。特に糖尿病と大きくかかわっています。
ほかに、認知症や動脈硬化、心疾患、早産・低体重出産などとの関連も報告されています。

歯周病の進行について

歯肉炎
状態
歯周病の初期段階です。炎症が歯ぐきに限定されているため、赤く腫れたり、歯磨きの際に軽く出血したりしますが、痛みはほとんど感じません。
治療法
この段階では歯を削る必要はありません。歯科医院での高濃度フッ素塗布や、日々の適切な歯磨きを続けることで、歯の再石灰化(自然修復)を促し、健康な状態に戻る可能性があります。この段階ではまだ歯を支える骨は溶けていません。
歯科医院での専門的なクリーニングと、日々の適切な歯磨きによって健康な状態に戻すことが可能です。
軽度歯周炎
状態
歯肉炎が進行し、炎症が歯を支える骨(歯槽骨)にまで達し、骨が溶け始めた状態です。
治療法
歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)が深くなり、歯垢や歯石が溜まりやすくなります。歯ぐきからの出血や腫れも見られます。ご自宅での歯磨きだけでは改善が難しく、歯科医院での歯石除去(スケーリング)などが必要です。
中等度歯周炎
状態
歯を支える骨の破壊がさらに進み、歯周ポケットも深くなります。
歯がグラつき始め、硬いものが噛みにくくなっている状態です。
歯ぐきを押すと膿が出たり、口臭が強くなったりするなど、自覚症状が現れやすくなります。
治療法
歯周ポケットの奥深くに付着した歯石を取り除く処置が必要です。
重度歯周炎
状態
歯を支える骨の大部分が溶かされ、歯の根が露出していることもあります。
歯のグラつきが非常に大きく、食事もままならなくなるのが特徴です。歯ぐきからの膿や出血も顕著です。このまま放置すると歯が自然に抜け落ちてしまいます。
治療法
他の歯への影響も考慮し、抜歯が選択される場合も少なくありません。
CHECK

再発を防ぐために、予防と定期健診が大切です

歯周病は一度治っても、日々のケアや通院を続けなければ再発しやすい病気です。
健康な状態を長く保つためには、毎日のセルフケアに加えて、専門的なクリーニングや歯ぐきの状態を確認する定期健診が欠かせません。
早期に変化を見つけることで、悪化を防ぎ、治療の負担も軽減できます。再発を防ぎたい方は、ぜひ予防歯科・定期健診をご活用ください。

予防歯科・定期健診

CHECK

失った歯をしっかり噛めるようにしたい方へ

重度の歯周病で歯を失ってしまった場合、そのままにしておくと噛みにくさやお口全体のバランスに影響が出てしまうことがあります。
当院では、自然な噛み心地をめざすインプラント治療にも対応しており、見た目・機能の両面からしっかりサポートいたします。

インプラント

親知らずについて

親知らずとは、一番奥に生えてくる歯で、正式には「第三大臼歯」と呼ばれます。近年はそもそも親知らずが存在しない方もいますが、親が知らないうちに生えてくるという由来からこの名前がついたと言われています。
親知らずは、まっすぐ正常に生えてこないことも多く、歯ぐきや顎の骨の中に半分埋まったまま、あるいは完全に埋まったままのケースもあります。このような状態では、歯ぐきの腫れや痛み、膿による口臭、さらには手前の歯との間にむし歯ができるなど、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。生え方によっては、手前の歯の根を圧迫して吸収したり、歯並びやかみ合わせに影響することもあります。
こうした問題を防ぐためには、親知らずの状態を正確に評価し、必要な処置を行うことが大切です。

こんなお悩みはありませんか?

  • 親知らず周辺が腫れて口が開きにくい
  • そのまま残すか抜くか、どちらが自分に合っているかわからない
  • 歯科医院で「骨の中に埋まっている」と指摘された
  • 抜歯の痛みや術後の腫れに対する不安がある
  • 前歯のガタつきが親知らずのせいではないかと気になる
  • 奥歯あたりに原因不明の鈍い痛みがある

親知らずに潜むリスク

「親知らずは早めに抜いたほうがいい」と言われた事はありませんか?今は痛みのない親知らずを、わざわざ抜く必要があるのか…と先延ばしにしている方もいるかと思います。なぜ親知らずは抜いたほうがいいとされるのでしょうか。
近年は柔らかい食べ物を食べることが多くなり、あごの骨格の発育が不十分で昔の人に比べて小さくなっています。そのため、親知らずが生えるスペースが足りなくなってしまい、傾いて生えてくる場合があります。このような親知らずは、次のようなトラブルの原因になることがあります。

隣の歯がむし歯になる

まっすぐ生えている親知らずでも、周囲に食べかすが溜まりやすく、歯ブラシが届きにくいため汚れが残りやすく、傾いて生えている場合はさらに磨きにくく、むし歯のリスクが高まります。親知らずがむし歯になると、その隣の歯までむし歯が広がってしまうことも少なくありません。加えて、お口の一番奥にあるため見えづらく、気づいたときにはむし歯が進行しているケースもあります。

歯ぐきの炎症がおこる

まっすぐ生えている親知らずでも、周囲に食べかすが溜まりやすい歯です。 歯ブラシが届きにくいため、汚れが残りやすくなります。さらに、傾いて生えている場合はより磨きにくく、むし歯のリスクが高まります。
親知らずがむし歯になると、その隣の歯までむし歯が広がってしまうことも少なくありません。加えて、お口の一番奥にあるため見えづらく、気づいたときにはむし歯が進行しているケースもあります。歯ぐきの周りに溜まった食べかすが原因で歯ぐきが腫れたり、痛みが出たりしやすいです。初めは軽い炎症でも、放置していると疲れた時や免疫力が低下した時に腫れや痛みが強くなる場合もあります。傾いた親知らずはトラブルが起こる前に抜いてしまうのもひとつです。抜いたあとは腫れや痛み、お口が開けにくいなどの症状が数日続く人もいます。お仕事や他の予定に影響しない日程で抜いてもらうのが良いでしょう。今は症状がなくても、自分の親知らずがどのような状態なのか診査をご希望の方はご相談ください。

現段階で抜いたほうが良い親知らず

痛みや腫れがある

親知らず付近に痛みや腫れが出ている場合、複数の原因が重なっている可能性があります。まっすぐ生えていない親知らずは隣の歯との間に清掃できない空間をつくり、そこにプラークや食片がたまってむし歯や歯ぐきの炎症を招いてしまうのです。さらに、斜めや半分だけ顔を出した状態では歯ぐきが一部かぶさったままになりやすく、その裏側に汚れが入り込んで親知らず周囲に炎症(智歯周囲炎)を起こすこともあります。

歯並びに悪影響が出ている

横向きや斜めの状態で骨の中にとどまっている親知らずは、見えない場所から歯列に力をかけ続けます。この持続的な圧力が前方の歯を少しずつ押しやり、全体の並びを乱す原因になります。崩れた歯列は抜歯だけでは元に戻らないため、矯正を視野に入れている方には、先に親知らずの除去をおすすめしています。

手前の歯を溶かしている

横を向いた親知らずは、隣の第二大臼歯と根元で密着した状態になります。密着面には汚れがたまり、そこに細菌が定着して慢性的な炎症を起こします。炎症の影響が骨に及ぶと吸収が始まり、接触している歯の根の表面までもろくなるおそれがあります。

腫瘍や嚢胞の原因になっている

痛みも腫れもないからといって、埋まったままの親知らずが安全とは限りません。骨の中に埋まっている親知らずの周囲に、液状の内容物を含んだ袋(含歯性嚢胞)が形成される場合があります。自覚症状はほとんどありませんが、放置すると嚢胞が拡大し、顎の骨を溶かすため摘出が必要です。まれに、埋伏歯を起因とする腫瘍(歯原性腫瘍)が発生する場合もあります。

抜歯後の注意点

傷口の治りを左右するのは、術後の過ごし方です。以下の点にご注意ください。

  • 抗生物質は途中でやめず、処方された分を最後まで服用する
  • 麻酔が効いている間は口の中を噛みやすいため、飲食は控える
  • 傷が落ち着くまで、食事はやわらかい食材を中心にする
  • 香辛料の強いもの・硬いものは傷口への刺激になるため避ける
  • 患部を指や舌で触ると感染や出血の原因になる
  • うがいの勢いで傷口をふさぐ血のかたまり(血餅)が剥がれるおそれがあるため、ゆすぎは最小限にする
  • ブラッシング時は患部付近を避け、周囲だけをやさしく磨く
  • 術後当日は湯船やジョギングなど体温が上がる行動を控える
  • アルコールは血流を増やし腫れを悪化させるため、落ち着くまで我慢する
  • タバコに含まれる成分は傷口の回復を妨げるため控える
  • 洗浄や抜糸の予約時は必ず来院してください
CHECK

親知らずを抜いた後こそ、予防と定期健診が重要です

親知らずを抜歯した後は、周囲の歯ぐきやお口の環境が大きく変化します。傷の治りを妨げないためのケアはもちろん、抜歯部位に食べかすが溜まりやすくなることで、むし歯や歯周病のリスクが高まることもあります。また、親知らずが無くなることでかみ合わせや清掃状態が変わる場合もあるため、経過をしっかり確認することが大切です。予防歯科では、専門的なクリーニングや歯ぐきのチェックを行い、再発や新たなトラブルを早期に防ぐことができます。健康な状態を維持するためにも、抜歯後は定期健診を継続することをおすすめします。

予防歯科・定期健診

歯ぎしり・食いしばりについて

睡眠中や日中の集中時など、無意識のうちに歯を強く擦り合わせたり(歯ぎしり)、噛みしめたり(食いしばり)する癖を「ブラキシズム」と呼びます。
ご自身では気づきにくいものの、この時にかかる力は非常に強く、歯や顎の関節に大きな負担をかけ続けます。これが慢性化すると、歯のすり減りや破折、知覚過敏、さらには顎関節症や頭痛、肩こりなどを引き起こす原因にもなってしまうのです。

歯ぎしり・食いしばりのサイン

「歯ぎしりや食いしばりをしていませんか?」と患者さまにお伺いをすると、
「していないと思う」「言われたことがない」とおっしゃる方がいます。
ご本人も自覚していない歯ぎしりや食いしばり。では私たちはなぜそんな質問をすると思いますか?
実は、お口の中には歯ぎしりや食いしばりのサインがあるのです。

歯のすり減りや欠け
咬頭という一番盛り上がっているところから減っていき歯が平らになってしまいます
骨降起
強い力がかかっている歯のまわりの骨が盛り上がって来ます
粘膜の圧迫痕
頬や舌に歯のあとがつきます

歯ぎしり・食いしばりのサイン

ストレス

日中に受けた精神的な緊張を、身体は睡眠中に発散しようとします。その手段のひとつが、歯を強くこすり合わせたり噛みしめたりする動作です。不安や疲労の蓄積が深いほど力は強まる傾向にあり、歯の摩耗や顎の痛みとして表面化します。ストレスの解放に役立っている面はあるものの、お口へのダメージが大きい場合には対処が必要です。

歯並び

一部の歯だけが先に当たる、かぶせ物の高さがわずかに合っていないなど、かみ合わせに偏りがあると、口を閉じるたびに顎が安定するポジションを探し続けます。この不安定さが、就寝中の歯ぎしりや食いしばりの引き金になります。歯列の乱れだけでなく、治療後の補綴物の調整不足も見落とせない要因です。

生活環境

トレーニングなどを習慣的に行っていたり、仕事柄重たいものを持つなどの力を入れる様な動作が多い方は、力をこめる為に無意識に食いしばりをしている可能性があります。

集中している時間が長い

パソコンに向かっているとき、ジムでウェイトを持ち上げる瞬間など、場面を問わず、人は何かに没頭すると無意識に上下の歯を押しつけ合います。力を込めることで集中を保とうとする身体の反応ですが、本人が気づかないまま一日のなかで長時間続いている場合があります。

歯ぎしり・食いしばりの種類

グラインディング(歯ぎしり)

就寝中にギリギリという摩擦音が出るため、同居のご家族が先に異変に気づくことの多いタイプです。噛みしめた状態で歯を左右に動かすため、表面が少しずつ削られていきます。摩耗がエナメル質の層を貫くと、その下の象牙質がむき出しになります。歯の高さが変わることでかみ合わせが狂い、補綴物が外れたり歯にひびが入ったりするほか、横方向にかかる力が歯槽骨まで揺さぶる原因にもなります。

クレンチング(かみしめ)

上下の歯を動かさずにぎゅっと押しつけ合うタイプで、摩擦がないため音が発生しません。周囲も本人も自覚しにくく、昼夜を問わず起きている点がやっかいです。持続的な圧迫は咬筋・側頭筋の疲労を招き、こめかみやエラ部分に痛みが出ます。顎の骨が圧力に反応して隆起(骨が盛り上がりこぶのような形になる状態)を形成するケースもあります。歯の破折が最も多いのもこのタイプです。

タッピング(歯をカチカチする)

歯を小刻みに打ち鳴らす動作をするのが特徴です。就寝時だけでなく日中の無意識な癖として現れる方もいます。カチカチという音は自分の耳にも届きやすいため、自覚できる可能性が高いタイプです。他の2タイプに比べて歯や顎への衝撃は軽度です。

歯ぎしり・食いしばりが及ぼす悪影響

日常の生活のなかで無意識のうちに歯を食いしばったり、歯ぎしりをしていませんか?
それらは睡眠時に生じることもあり、自覚していない方も多くいるとされています。
本来リラックスした状態では上下の歯は少し隙間が開いています。
歯ぎしりや食いしばりによって長時間歯が触れ合っていると歯や顎に負担がかかります。

歯が割れる

クレンチングタイプに多くみられるトラブルです。絶え間ない圧力で歯質にマイクロクラックが入り、ある日突然パキッと割れます。高さの合わない補綴物がある歯は一点に力が集まりやすく、破折のリスクがさらに上がります。

歯の根っこが割れる

歯冠(見える部分)ではなく、歯ぐきに埋まっている根の部分が折れる歯根破折は、抜歯を免れないケースが大半です。むし歯・歯周病に次ぐ歯の喪失原因として報告されており、強い噛みしめが習慣化している方ほどリスクは高まります。

歯周病悪化につながる

細菌の感染で歯ぐきに炎症が起きている状態に、さらに噛みしめの圧力が加わると、歯槽骨の吸収スピードが跳ね上がります。プラークの量が同じでも、力の負荷が重なるだけで歯周病の進行度は大きく変わります。

詰め物が取れやすい

補綴物を歯に接着しているセメントには耐久限界があります。毎晩のように過剰な力が繰り返しかかると接着層が劣化し、かぶせ物や詰め物が浮き上がったり破損したりする可能性が高まります。

顎関節症になりやすい

口を大きく開けようとすると痛む、関節部分からポキポキ音がする、顎が引っかかって動かしにくいなどがあれば顎関節症かもしれません。グラインディングやクレンチングを長く続けた結果、顎の関節と周囲の筋肉に障害が生じると発症リスクが高まります。

頭痛や肩こりの原因になる

目覚めたときに顎がこわばっている、こめかみが重い、首から肩にかけて張っている。検査をしても身体の病気が見当たらないのにこうした不調が毎朝のように続くなら、睡眠中の噛みしめや歯の接触が関与している可能性があります。

当院での治療法

日常的な治療

  • 日中は食いしばらないように意識する
  • ストレスを解消する

ナイトガードを使用する

睡眠時にナイトガードを装着することで上下の歯が直接あたらないようにし、歯と顎にかかる負担を軽減することができます。ナイトガードは歯科医院で歯の型どりをして作成できます。
歯ぎしり、食いしばりが気になっている方は一度ご相談ください。

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